自己貸株

自己貸株とは、証券会社が投資家の信用取引に際して、自社の責任で、その買い注文に資金を融資したり、売り注文に株券を貸したりすることを言います。

自己融資は自社の資金でやりくりできれば可能ですが、実際には限りがあるため、多くの場合は証券金融会社から借りて、投資家に又貸しします。

なお、株券を貸すことも自己融資に含める人もいますが、普通は両者を区別して、株を貸すことは「自己貸株」と言います。

自己融資

自己融資とは、株式の信用取引で、信用買いする顧客に対し、自社の資金で融資すること

＜融資とは＞

銀行などの金融機関が、利息を得る目的で会社などに資金を貸し出すこと。

銀行の場合は、預金などを取りまとめ、経営状態、業務内容、信用情報、担保の価値などを対象に対して審査を行い、融資として資金を提供する。

融資を受けた側は、それを資金として業務を行い、営利活動から出た利益の一部を利子として支払う。

クロス取引

クロス取引とは、証券会社が、ある銘柄の売り注文と買い注文を同時に出し、取引を成立させる行為。

クロス取引 を、単にクロスともいう場合もあります。

大口の注文を執行するため、立会時間外に行うことが多く、また、名古屋など取引が少ない市場でザラ場中に行うこともあります。

個人投資家でも、株主優待狙いに用いることができる。法人の行う益だし／損出しクロスは税務上無効とされています。

1967年以前は、証券会社が売り買いそれぞれの注文を取引所に出さないで売買を成立させる「ばいかい」という取引手法が認められていたが、これが禁止され、クロス取引によって市場ルールである価格優先・時間優先の原則に基づいて取引を行うこととなりました。
また、個人が節税対策のために損益確定を目的としたクロス取引を行ったり、優待取りを目的に現物買い・信用売りのクロス取引を行ったりすることもあります。

為替取引でクロス取引と言う場合、ドルを対価としない為替取引（円・ユーロなど）のことをいいます。