クロス取引

クロス取引とは、証券会社が、ある銘柄の売り注文と買い注文を同時に出し、取引を成立させる行為。

クロス取引 を、単にクロスともいう場合もあります。

大口の注文を執行するため、立会時間外に行うことが多く、また、名古屋など取引が少ない市場でザラ場中に行うこともあります。

個人投資家でも、株主優待狙いに用いることができる。法人の行う益だし／損出しクロスは税務上無効とされています。

1967年以前は、証券会社が売り買いそれぞれの注文を取引所に出さないで売買を成立させる「ばいかい」という取引手法が認められていたが、これが禁止され、クロス取引によって市場ルールである価格優先・時間優先の原則に基づいて取引を行うこととなりました。
また、個人が節税対策のために損益確定を目的としたクロス取引を行ったり、優待取りを目的に現物買い・信用売りのクロス取引を行ったりすることもあります。

為替取引でクロス取引と言う場合、ドルを対価としない為替取引（円・ユーロなど）のことをいいます。